自然界のバランスはどうとられているか 2
「生物的な要因」はどうでしょうか。
例えば、植物にとっての生物的要因としては、大きく動物的な要因と人為的な要因が考えられます。
人為的な要因一つを例にとってみると、例えば人が伐採する、踏む、耕す、肥料をかけるというようなことから、焼く、毒をかける、夜中に誰かがこっそりゴミを捨てるとか、いくらでも考えることができます。
これらの一つひとつの要因によっても、個々の生物は生活していける場所を制限されています。
・・・たとえば、たえず踏まれる路上のオオバコ群落、耕作されている畑や水田の雑草、定期的に刈られている芝草地のように。
しかし、ある要因が、とくに一面的に極端に働かないかぎり、いくらこのような要因を分析しても、それがそのまま環境、生物の生存・生活の規制条件とはなり難いのです。
「環境」とは、そこに住まわされている動物・植物あるいは人間に対して、持続的な生存条件を保障するために、現在のまだ不十分な物理・化学・医学では見落とされている未知の要因も含めているあらゆる要因が総合され、それが生物・生物集団と関係づけられてはじめて使われる言葉です。