競争しながらの共存状態 2
密植されたコマツナやハクサイは、当然生長すると同時に必要とするエネルギー・空間・養分に対して競争を始めることになります。
その競争圧は等差級数的にふえてきます。
したがって、限られた時間で規格品を作ろうとする場合には間引きが行なわれます。
しかし、自然林ではむしろ競争を通して自然淘汰にまかせた方がまちがいありません。
そうすることによって、時間の経過と共に多層群落として、おかれた場所の自然環境に応じた多彩な、環境変化に対して抵抗力の強い森林を形成させることが可能なのです。
共存の第二の姿とは、植物の社会では、生活形・階層の異なった個体の間で見かけ上は限られた養分・光・水分・空間の奪いあいをしています。
それは、ほんのわずかな時間的・空間的住み分けを通して実は共存関係が成立しているということをさしています。
自然林のように高木層・亜高木層・低木層・草本層からなり立っている多層群落では、高木と低木・草本層とは共存しているのです。