不思議な迷信のはなし
巨人軍の全員は打撃の不振にひどく悩んでいた。
選手たちはこの不振から脱出するために、かぶっていた帽子をたたき落してみたり、バットをまぜ合わせてみたり、兎の脚を持って試合に出たり、いろいろと幸運を招くあの手この手をやってみたが、さっぱりきき目がない。
ところが或る日の午後であった。
数人の選手が巨人軍クラブ・ハウスへ、にやにやしながら入ってきて言った。
「空樽を一ぱい積んだ荷車を、いま見たんだ。
これでぼくたちのスランプは今日でおわりだよ」
・・・果してこの数人は、その日からバリバリ打ちはじめた。
このような話があります。
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